オダギリジョーさん、蒼井優さん、松田翔太さん共演の話題の映画「オーバー・フェンス」(9月17日公開)の紹介です。孤高の作家・佐藤泰志さんの函館3部作、2010年「海炭市叙景」、2014年「そこのみにて光輝く」に続く最終章作品の映画化。美しく壊れかけた不器用な男と女の物語。
映画「オーバー・フェンス」の原作は?
映画「オーバー・フェンス」の原作は、函館出身の孤高の作家・佐藤泰志さんの小説「黄金の服」に収められている短編作品の映画化です。
作家・佐藤泰志(さとう やすし) 1949年4月26日ー1990年10月10日 享年41歳
高校在学中の1966年、「青春の記憶」で第4回有島青少年文芸賞優秀賞を受賞。翌年、「市街戦のジャズメン」で第5回同賞受賞。
1982年、「きみの鳥はうたえる」で第86回芥川賞の候補になる。その後、「空の青み」、「水晶の腕」、「黄金の服」、「オーバー・フェンス」の作品で計5回芥川賞の候補となる。
「海炭市情景」 2010年10月6日発売
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「そこのみにて光輝く」 2011年4月5日発売
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「黄金の服」 2011年5月10日発売
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映画「オーバー・フェンス」のキャストは?
*キャスト
白岩義男:オダギリジョーさん
妻と別れて故郷の函館に戻ってきた男。職業訓練校に通いながら、失業保険で暮らしている。
田村聡:蒼井優さん
鳥の求愛ダンスをする風変わりなホステス。
代島和久:松田翔太さん
白岩にキャバクラを一緒に経営しないかと誘う。
森由人:満島真之介さん
冷めた目つきでタバコを吸う男。
原浩一郎:北村有起哉さん
ワケありの過去を持つ男。
尾形洋子:優香さん
白岩の元妻。
洋子の父:塚本晋也さん(声のみの出演)
映画「オーバー・フェンス」の予告編
映画「オーバー・フェンス」本予告 1分55秒
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映画「オーバー・フェンス」あらすじ
家庭を顧みず妻に見捨てられ、故郷の函館に戻ってきた白岩義男。
実家に顔を出さずに職業訓練校に通いながら、失業保険で暮らす怠惰な生活を送っていた。なんの楽しみもなく、ただ働いて死ぬだけと思っていた。
そんなある日、同じ職業訓練校に通う仲間の代島和久にキャバクラに連れて行かれる。
白岩は、鳥の動きを真似る風変わりな若いホステス、聡(さとし)と出会う。どこか危うさを抱く美しい聡に、白岩は強く惹かれていくのであった。
そんな悩みの日々と平行して、職業訓練校での科目対抗ソフトボール大会が開かれる。試合では、外野のフェンスの先に、自分自身の超えなければならない象徴「幻のフェンス」に向い、力を込めてバットを振り抜くのであった。
映画「オーバー・フェンス」の作品情報
「オーバー・フェンス」
制作年:2016年
原作:佐藤泰志「オーバー・フェンス」(「黄金の服」所収 小学館)
監督:山下敦弘
脚本:高田亮
撮影:近藤龍人
編集:今井大介
音楽:田中拓人
美術:井上心平
上映時間:112分
公開日:2016年9月17日(土)
映画「オーバー・フェンス」公式Twitter
函館市公式観光情報サイトにて、『オーバー・フェンス』のロケ地マップ&函館完成披露上映会の様子がアップされました!★そして、ロケ地マップもこちらよりDLいただけます♪→https://t.co/3hRcrckAh4 #オーバーフェンス pic.twitter.com/aryAvVHmVL
— 映画『オーバー・フェンス』 (@overfence_movie) 2016年10月3日
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『白岩』と『聡』の全やりとりがほんとうに自然。聡の中のスイッチが切り替わって、心の叫びを白岩にぶつけるシーン,聡が鳥になってみせるシーン..振り幅がすごく大きい。『森』は多くの言葉はないけど、その目つきと表情,立ち居振る舞いで強い存在感がある。驚愕した映画。 #オーバーフェンス pic.twitter.com/AfCF3EyPHi
— sAYa (@0224saya1996) 2016年10月3日
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「オーバー・フェンス」
とにかくキャストとその演技が素晴らしい作品でした。
職業訓練校での雰囲気も面白いくらい感じ取れたし、何よりオダギリジョーのどこか塞ぎ込んだ演技がピッタリだった。
あと笑えるシーンが多くて意外だった。
こういう作品は邦画独特だと思うし増えてほしいな。 pic.twitter.com/VTt0ODCQas— なりな (@gjg333) 2016年10月2日
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記事作成日:2016/10/06
最終更新日:2021/05/30