日本女子ゴルフの第一人者の宮里藍(31)さんが、今季限りで現役を引退すると表明しました。5月29日(月)に引退表明会見が開かれました。
女子ゴルフ・宮里藍さん引退
26日(金)午後4時、報道各社に「2017年シーズンの終了を持って、ツアー現役生活を引退することとなりました」とメールを送付。
親しい関係者には、昨年11月の時点で引退について明かしていたそうです。
お兄さんで同じくプロゴルファーの宮崎優作(36)さんが、妹の藍さんから引退することを知らされたのは2017年の年明けのことだそうです。
その時の藍さんの表情は、「すごく明るくて、解放された感じだった」と振り返っています。
2010年には、藍さんと親交の深かった元世界ランク1位のロレーナ・オチョアが、28歳の若さで現役を引退。
「オチョアの引退を見て、引き際について話したことはあった。(引退に関して)オチョアの存在は、少しあったと思う」と語っています。
宮里藍さんは、2000年以降の国内女子ゴルフ界の隆盛を牽引してきました。近年の女子ゴルフの礎を築いてきました。また、後進にも大きな影響を与えました。
29日(月)の引退記者会見で、第一線は走り続けた15年間のプロ人生に別れを告げることになりました。
宮里藍さんのプロフィール
生年月日:1985年(昭和60年)6月19日生まれ 31歳 丑年 双子座
出身地:沖縄県国頭郡東村
血液型:B型
身長:155cm
体重:52kg
*略歴
ゴルフのレッスンプロの父親・優さんの影響で4歳からゴルフを始め、ジュニア時代から活躍する。
1999、2000年と全国中学選手権連覇。
01、02年と全国高校選手権も連覇。
02年の釜山アジア大会で金メダル。
宮城・東北高校3年時の03年9月開催の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でアマチュア選手としては30年ぶり、国内ツアー史上最年少優勝を果たす。
03年10月にプロに転向。史上初の女子高生プロゴルファーとなる。
04年11月の「エリエールレディスオープン」で優勝し、年間獲得賞金額が1億円を突破。ツアー5勝をあげ、年間賞金ランキング2位に入る。
05年2月、第1回ワールドカップ女子ゴルフ(南アフリカ)に北田瑠衣とともに日本代表として参加し、強豪国を抑えて優勝。
05年10月、日本女子オープンゴルフ選手権競技で同大会史上最年少優勝を果たす。
日本ツアーでは、通算15勝。
06年からロサンゼルスを拠点にして米国の米女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアーに本格参戦。
09年には、米女子ツアーの「エビアン・マスターズ」で念願の米ツアー初勝利を手にする。
米ツアーでは9勝を上げ、日米通算24勝。
10年には世界ランク1位になる。
長男の聖志(40)、次男の優作(36)の二人の兄もともにプロゴルファー。
宮里藍さん引退会見
宮里藍さんの引退の理由は、4,5年前からモチベーションの維持が難しくなってきたことだそうです。
小柄な体格ながら、海外で勝負できたのも正確なパターの技術があったからで、そのパターが決まらなくなったのが原因のようです。
そして、引退を決意したのが、去年16年の夏だそうです。
休養、または復帰の意思はないようです。
日本ゴルフ協会の倉本昌弘強化委員長は、東京五輪に向けて女子の指導者になってもらいたいと表明しています。
宮里藍選手引退記者会見(ノーカット版)
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今年は、4月にフィギュアスケートの浅田真央さんの引退発表があり、有名アスリートの引退が続き寂しいですね・・・
記事作成日:2017/05/29
最終更新日:2021/04/19